ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
祝福してもらっている。

……奏多先輩は格好良いし、みんなのムードメーカー存在だし、憧れの存在。

だから、奏多先輩のファンは多い。

私たちが付き合ったという噂が流れた時には、今まで以上に酷い扱いを受けたりもした。


そんな中。

颯汰先輩は祝福してくれている。

勝手に告白同盟を抜けた私にも、声をかけてくれる。

……なんだかんだ言いながら、自分のことのように嬉しそうにしてくれている。

本当に感謝しかない。



「ありがとうござ、」

「あり得ないんですけどぉーっ」



私の言葉を遮ったのは、ピンキーリングを窓の外に投げた、あのクラスメイトだった。

その子の周りには、仲良しグループとみられる女子たちがいた。
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