ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
3年生の教室が並ぶ廊下を、半泣き状態で歩く私。

ご飯食べる時間もなくなっちゃうよ。

お昼ご飯、大事だもん。


迷子なりに一生懸命、数学準備室を探す。

きょろきょろする私。

そんな私の目に入ったのは、廊下の奥からこちらへと向かって歩いてくる2人組の男子の先輩。

2人とも格好良いけど、特に、廊下の右側を歩いている先輩は、すごく格好良かった。

遠目からでも分かるイケメンぶり。

180センチ近くありそうな身長。

黒髪のサラサラストレート。

綺麗な顔立ち。

近づくほどに、イケメンぶりがよく分かる。

女子の先輩もきゃぁきゃぁ騒いでいる。


うん。

私から見ても思うもん。

誰もが見惚れてしまうくらいのイケメンだなぁ、って。


でも、私にはユウさんがいるもん。

ユウさんも格好良いんだから!

……容姿は見たことないけど。


でも、容姿なんて関係ないもん。

大切なのは中身なんだから!
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