ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「びっくりしたぁ」

その声に、ハッとする私。


ノート!

拾わなきゃ……。

そう思ってしゃがみ込む。


……き、気のせいだよね。

イケメン先輩の声が、ユウさんの声と似ているなんて。

似ているだけ、だよね……。

それより、早くノートを拾わなきゃ。

私は散乱したノートに手を伸ばす。



「はい。……大丈夫?」



目の前に差し出された1冊のノート。

顔を上げると、イケメン先輩がしゃがんでいた。


え、っと。

戸惑う私に、首をかしげる彼。

目の前にいる先輩の声が、ユウさんの声と似すぎていて戸惑うなんて言えない!


私は慌てて、差し出されたノートに手をかける。



「……ありがとうございます」



ノートを受け取ろうとした私。
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