ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
次は私が首をかしげる。
だって。
目の前の先輩が、私を見つめたままノートを離さなかったから。
お互い、1冊のノートに手をかけたまま、固まっている。
どのくらいの時間が流れたのか。
短いようで長い時間に感じる。
先に目をそらしたのは、先輩だった。
目をそらした先にあったのは、ノートの表紙。
偶然にも私の名前が書かれたノートだった。
「……め、い?」
“望月 芽衣”と書かれたノートと、私を交互に見る先輩。
「君の名前ってさ……」
戸惑いを隠すことができない先輩。
多分、私も同じような表情をしているんだろう。
「……望月 芽衣、です」
小さく自分の名前を呟く。
名前を言うだけなのに、心臓がドキドキして爆発しそうだ。
なんで、こんなにもドキドキするの?
目の前に、格好良い先輩がいるから?
それとも。
ユウさんが目の前にいる……、なんて、嘘みたいな夢を見ているから?
だって。
目の前の先輩が、私を見つめたままノートを離さなかったから。
お互い、1冊のノートに手をかけたまま、固まっている。
どのくらいの時間が流れたのか。
短いようで長い時間に感じる。
先に目をそらしたのは、先輩だった。
目をそらした先にあったのは、ノートの表紙。
偶然にも私の名前が書かれたノートだった。
「……め、い?」
“望月 芽衣”と書かれたノートと、私を交互に見る先輩。
「君の名前ってさ……」
戸惑いを隠すことができない先輩。
多分、私も同じような表情をしているんだろう。
「……望月 芽衣、です」
小さく自分の名前を呟く。
名前を言うだけなのに、心臓がドキドキして爆発しそうだ。
なんで、こんなにもドキドキするの?
目の前に、格好良い先輩がいるから?
それとも。
ユウさんが目の前にいる……、なんて、嘘みたいな夢を見ているから?