ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「次、俺たちの番」



奏多先輩の言葉に私は頷いた。

ここまできたなら、やっぱり楽しみたい。

不安もあるけれど、大丈夫。

奏多先輩がいるんだから。


ステージ横に設置してある階段まで歩く。


……このドレスで来たのはいいけれど、裾を引きずってしまいそうだ。

階段で転ばないか心配……。


そう思っていると、パッと眩しくなる視界。

スポットライトが私たちに集中している。


うう……。

こんなにライトが当たるところで、転びたくない。

転んだら恥ずかしい……。


うつむく私。



「芽衣」



奏多先輩が階段を3つ上がったところで、私を見下ろしている。

繋いでいる手が『おいで』と、言っている。

私はその手に頼りながらも、ドレスの裾を片手で持ち上げ階段を上る。
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