ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「きゃぁぁあ!」

「えっ! 映画みたいじゃね⁉」

「うらやましいっ!」



大きな歓声が私たちを包む。

これは、非難の声じゃなくて。

純粋な心の声だと思った。

無事にステージに上った私。

奏多先輩が隣で微笑んでくれている。



「全員揃ったところで、最初の出場者から順番に、お互いの好きなところを語ってね!」



里紗先輩が持っていたマイクは、1番目の出場者に手渡される。

マイクを渡された女の子は照れながらも、彼氏さんの好きなところを話し始める。

彼氏さんも嬉しそうに、女の子の言葉を聞いている。



「彼は、優しくて。……思いやりがあって、かっこよくて。自慢の彼氏です」



照れながら話す彼女さんは、純粋に可愛いと思った。

そんな彼女さんの言葉に、彼氏さんも言葉を返す。
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