ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「ちょっと! 学校では手を繋がないでってば!」

「いいじゃん! 誰も見てないよっ」



手を繋いでこちらへ向かって歩いてくる、里紗先輩と颯汰先輩。

言い合いするほど、仲がいいってことなのかな?

私は首をかしげながら隣にいる奏多先輩を見上げる。



「ツンデレの天海さんと、ベタ惚れ颯汰の組み合わせはいいのかもね」

「ふふっ、そうですね」



こちらへ歩いてくる里紗先輩と目が合う。

ここで里紗先輩は初めて私の存在に気が付いたようで。

颯汰先輩の手を振り払って、私に向かって走ってきた。

目の前に立つ里紗先輩。



「めーいー?」

「はいっ」



里紗先輩に怒られるっ。

なんていたって、コンテストの邪魔をしたからなぁ。


怒られる覚悟もしていたのに。

里紗先輩の口から出た言葉は予想していたものと違くて。
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