ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
一言でいえば、美人。

黒髪のストレートで、腰上まである長い髪の毛。

ピアスやネックレスなどのアクセサリーを上手に使いこなしている。

スレンダーなモデル体型で、街を歩いていたら思わず二度見してしまう存在感。

自分の意思を持っていて、一匹狼タイプなのかな……、なんて想像してしまう。

だって、イケメン界を代表したようなユウさんが目の前にいるのに、媚を売っていない。

『他人に興味ありません』って感じがする。

話しかけにくい感じがする先輩。


だけど。



「はぁ……。本当、派手に散らかしたわね」



先輩はしゃがんでノートを拾って、手渡してくれた。

思わぬ行動にびっくりする私。

私が落としたノートをわざわざ拾ってくれるなんて、優しい。



「ありがとうございます」



差し出されたノートを受け取る。

近くで見ると、やっぱり美人さんだ。

きれいな人だなぁ、なんて見惚れてしまう。
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