ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「……なに? 地味子がなんか用?」



3人組の中でも、リーダー格の女子がキツく言葉を発する。

その声は教室全体を静かにさせるには充分だった。

クラスメイトの視線が私たちに集中していることが分かる。



「なにもないなら消えて。目障りだから」



攻撃的な言葉。

だけど、もう逃げない。



「……里紗先輩と奏多先輩を悪く言わないでください」



静かな教室に響く声。

彼女たちが顔を歪めたことが分かる。

思い切り睨まれているけれど、私は目をそらさない。



「……は? うちらは事実を話しているだけですけど?」

「事実? 事実だっていう根拠はあるんですか」



言い返すと、彼女たちは立ち上がって私の目の前に立つ。

その迫力は圧倒的だった。
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