ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「……芽衣は強いね」
唐突に、小さく呟いた奏多先輩。
思いがけない言葉に答えられない私。
私が、強い?
こんなに感情がぐるぐるしていて、周りも見えていないのに?
むしろ、噂のことで迷惑かけているのに?
自分のことばかり考えているのに。
弱いところしか見せていないのに。
「なんで、強いって言えるんですか……」
かすれる声。
手当てのためにしゃがんでいた奏多先輩は顔を上げる。
視線が絡み合う。
「天海さんが傷つくことを想像して、あの子たちに立ち向かうって、誰にでも出来ることじゃないよ」
「それは、私が原因だったから……」
それは違う、と言うように、奏多先輩は首を横に振る。
傷の手当てを終えた奏多先輩は、消毒液を救急箱に片付けながら、言葉を続けてくれた。
唐突に、小さく呟いた奏多先輩。
思いがけない言葉に答えられない私。
私が、強い?
こんなに感情がぐるぐるしていて、周りも見えていないのに?
むしろ、噂のことで迷惑かけているのに?
自分のことばかり考えているのに。
弱いところしか見せていないのに。
「なんで、強いって言えるんですか……」
かすれる声。
手当てのためにしゃがんでいた奏多先輩は顔を上げる。
視線が絡み合う。
「天海さんが傷つくことを想像して、あの子たちに立ち向かうって、誰にでも出来ることじゃないよ」
「それは、私が原因だったから……」
それは違う、と言うように、奏多先輩は首を横に振る。
傷の手当てを終えた奏多先輩は、消毒液を救急箱に片付けながら、言葉を続けてくれた。