ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
オレンジ色の光が差し込む廊下。

暖かい光に包まれるこの時間帯が好き。


『掃除当番を押し付けられた』と、思えば負の感情が大きくなるけど。

『掃除をしたから、この暖かい色を見ることができる』と、思えば心が穏やかになる。


今は。

この学校に友達と呼べる相手もいないけど。

話せる相手もいないけど。

面白くない日常かもしれないけど。

毎日、笑顔でいたいと思う。

頑張りたいと思える。

そう思えるのは、ユウさんの存在があるから。


『私、頑張っているよ!』って姿を、いつか、ユウさんに見て欲しい。

だから、毎日、頑張れる。



「今日も1日、頑張ったーっ」



両手を空に伸ばす。

清々しい気分って、素敵!
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