ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「一人暮らしといっても、猫がいるけどね」

「……猫ちゃん?」

「そう。黒猫が1匹」



初めて知った、奏多先輩の暮らし。

知らなかったことを知ることが出来て、なんだか嬉しい。

もっと知りたいと思う。



「猫ちゃんの名前は……?」

「クロ、だよ」

「黒猫だから、“クロ”ちゃん?」

「そうそう。そのままでしょ」



そう言って笑う奏多先輩。

猫ちゃんのことが好きなんだなぁ、っていうことが、伝わってくる。


『奏多先輩って猫みたい』って、思ったことはあるけれど、それはもしかしたら、一緒に暮らしている猫ちゃんの影響なのかな?

一緒に暮らしていると似てくる、って言うし。

クロちゃんとじゃれて遊んでいる奏多先輩を想像すると、自然と笑顔がこぼれる。

ほほえましい光景が浮かぶ。
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