ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「ヒントね? この公式を使ってみて?」



奏多先輩は、教科書に載っている複数の公式の中からひとつ、指さした。

この公式を使えばいいのかな?


えっと。

公式に数式を当てはめて……。

私は再び、ペンを走らせる。

答えに近づいていく問題。

その感覚が楽しかった。



「解けた! ……あっていますか?」

「……えーと。うん、あっているね」



奏多先輩がノートに赤ペンで花丸をつけてくれる。

大きな花丸。

それがすごく嬉しくて、やる気が倍増した。



「次の問題は……」



奏多先輩に教えてもらいながら数学の問題を解いていく。

数学ってこんなに面白いんだ……。

奏多先輩の教え方は分かりやすくて、数学の楽しさを教えてくれる。

数学への考え方が変わりそうだ。
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