イケメン年下男子との甘々同居生活♪
新たな生活
PiPiPi……。
目覚まし時計代わりのスマートフォンのアラームをきると、重い体を持ち上げて軽く背伸びをする。
パキパキと背骨が真っすぐになっていくのがわかり、気分も幾分かマシになった。
「起きないと……」
ボーっとしながら、いつものように水を一口飲んで立ち上がると、すぐ右手にドアが……ドアが無い⁉
ハッと一気に目が覚めていく、そうだ、ここは以前の私のアパートではなく、新しく購入した家だった。
しかも、なぜか年下の男性と同棲することになり、このままリビングにでると、この間抜けな顔を彼の前に晒すことになる可能性が非常に高い。
「うぅ、めんどくさい」
さすがにお化粧までは無理なので、せめてと思い、髪と顔を整えてゆっくりと部屋を出ると、そこには志賀くんの気配は無かった。
「あれ?」
確か、いつも早いとは言っていたが、まだ寝ているのかな? 昨日とか頑張って働いてもらったから。
そう思って彼が寝ているであろう寝室の方へ向かおうとしたとき、テーブルの上に何かが置かれていた。
「うわぁ、す、すごい」
それは、朝食担当の志賀くんが用意してくれていた朝食で、綺麗に揃えられラップで閉じらていた。
つまり、彼はもうこの家にいないということなのか? 一応念のためにお風呂やトイレを確認したけれど、どこにもいない。
「どんだけ早起きなのよ」
今日は大学が一限目から? いや、それにしても早すぎる。
ちらっと時計を確認してみたが、私が大学時代の一限目までまだまだ余裕がありすぎた。
「もしかして、今の大学って早くはじまるの?」
いやいや、多少の前後はあるかもしれないが、そんなわけがない。
馬鹿なことを考えていないで、まだ温もりが若干残っている朝食を食べることにした。
「いただきます」
しっとりとしたハムが私の口の中を満たしていくと、艶々なお米を食べていく。
うん、美味しい! 前から思っていたけれど、このお米ってどこのお米なのかな?
あまり品種などには詳しくないが、こんど自分で暮らすようになったら食べたいので、後で聞いておこうと思った。
誰もいないマンションで仕事へいく準備をすると、なんだか急に寂しさを感じてしまう。
「いや、バカな……独りは慣れているし」
自分で言って、ちょっとゲンナリしてしまう。
同棲はこれで二度目の経験だが、状況が違い過ぎた。
いつもと勝手が違う空間に戸惑いながらも、準備を済ませ部屋をでる。 鍵が反応し閉まる音が聞こえた。
「やっぱり違和感あるわね」
同じ鍵を持っている。 防犯云々かんぬんよりも、本来ならあり得ないことであった。
当然、スペアも私たちは持っている。
エレベーターで下に到着し、歩いて数分で地下鉄の入り口に到着する。
今まで二十分も歩いていたのかと思うと、ちょっと考えられない。
「人間、一度楽を知っちゃうと戻れないのよねぇ」
まだ一日目なのに、この感覚は癖になりそうだ。
近いという条件だけで、こんなにも環境が違ってくるのかと思うと、もう少し近場にアパートを借りておけばよかったのかもしれない。
でも、あの時はまだ働き始めで別れを忘れるために必死に働いたのよね……さすがに深夜に駅から徒歩二十分はかなり怖かったけど、よく頑張った私!
自分を自分で褒めてしまうが、これはメンタルを保つためには必要なことで、仕事で小さくても、誰も気づかなくても成功すると私は自分を褒めていた。
『次は……』
聞きなれたサウンドとアナウンスが入り、降車すると人の流れに合わせて会社へと向かっていく。
地下から地上へ出ると、今日は午後から雨の予報だったけれど、そうとは思えないほど晴天が広がっていた。
「ちょっと気持ちいいかも」
お昼ご飯を買うために、いつものコンビニへ足を運ぶ、いつもの珈琲は買わずに十円高いのを今日だけ購入すると、レジへともっていった。
「袋は要りません」
商品を受け取ると、エコバッグへ入れて会社へと向かっていく。
コンビニを出るタイミングが私の気持ち切り替えのスイッチ、今日も一日頑張るぞ! そう思って、オフィスの扉を開けた。
「おはようございます! 神薙さん!」
人懐っこい部下が寄ってくる。
週末に入る前に一緒に帰宅した子で、新卒ながら頑張って仕事をこなしており、見た目もちっちゃくて可愛いの! 凄く可愛いの、小動物系って表現したらよいのかしら? こう、ぎゅ~って抱きしめたくなる衝動がたまに押し寄せてくるので、困っている。
もちろん、男子社員にも人気でたまに声をかけられているが、今のところ浮いた話は聞こえてこなかった。
「おはよう手毬さん」
手毬 司奈乃、入社当時は危なっかしい場面が何度もあったけれど、お仕事に一生懸命で好感がもてた。
皆からは司奈ちゃんって呼ばれて親しまれている。
軽く雑談をしながらお互いのデスクへと向かっていく、ちょっと週末の出来事をはぐらかす場面が所々あったが怪しまれていないわよね?
「それじゃ、準備しましょう」
元気に返事をして、仕事の準備をはじめる。
ポロっとどこかのタイミングで言ってしまいそうになる自分に不安を感じてしまう
(気を付けるのよ)
私自身に言い切かけせて、パソコンに送られてきているメールをチェックしていくと、一件急ぎの商談が入っており相手をみてガクッとデスクに頭を打ち付けそうになってしまった。
目覚まし時計代わりのスマートフォンのアラームをきると、重い体を持ち上げて軽く背伸びをする。
パキパキと背骨が真っすぐになっていくのがわかり、気分も幾分かマシになった。
「起きないと……」
ボーっとしながら、いつものように水を一口飲んで立ち上がると、すぐ右手にドアが……ドアが無い⁉
ハッと一気に目が覚めていく、そうだ、ここは以前の私のアパートではなく、新しく購入した家だった。
しかも、なぜか年下の男性と同棲することになり、このままリビングにでると、この間抜けな顔を彼の前に晒すことになる可能性が非常に高い。
「うぅ、めんどくさい」
さすがにお化粧までは無理なので、せめてと思い、髪と顔を整えてゆっくりと部屋を出ると、そこには志賀くんの気配は無かった。
「あれ?」
確か、いつも早いとは言っていたが、まだ寝ているのかな? 昨日とか頑張って働いてもらったから。
そう思って彼が寝ているであろう寝室の方へ向かおうとしたとき、テーブルの上に何かが置かれていた。
「うわぁ、す、すごい」
それは、朝食担当の志賀くんが用意してくれていた朝食で、綺麗に揃えられラップで閉じらていた。
つまり、彼はもうこの家にいないということなのか? 一応念のためにお風呂やトイレを確認したけれど、どこにもいない。
「どんだけ早起きなのよ」
今日は大学が一限目から? いや、それにしても早すぎる。
ちらっと時計を確認してみたが、私が大学時代の一限目までまだまだ余裕がありすぎた。
「もしかして、今の大学って早くはじまるの?」
いやいや、多少の前後はあるかもしれないが、そんなわけがない。
馬鹿なことを考えていないで、まだ温もりが若干残っている朝食を食べることにした。
「いただきます」
しっとりとしたハムが私の口の中を満たしていくと、艶々なお米を食べていく。
うん、美味しい! 前から思っていたけれど、このお米ってどこのお米なのかな?
あまり品種などには詳しくないが、こんど自分で暮らすようになったら食べたいので、後で聞いておこうと思った。
誰もいないマンションで仕事へいく準備をすると、なんだか急に寂しさを感じてしまう。
「いや、バカな……独りは慣れているし」
自分で言って、ちょっとゲンナリしてしまう。
同棲はこれで二度目の経験だが、状況が違い過ぎた。
いつもと勝手が違う空間に戸惑いながらも、準備を済ませ部屋をでる。 鍵が反応し閉まる音が聞こえた。
「やっぱり違和感あるわね」
同じ鍵を持っている。 防犯云々かんぬんよりも、本来ならあり得ないことであった。
当然、スペアも私たちは持っている。
エレベーターで下に到着し、歩いて数分で地下鉄の入り口に到着する。
今まで二十分も歩いていたのかと思うと、ちょっと考えられない。
「人間、一度楽を知っちゃうと戻れないのよねぇ」
まだ一日目なのに、この感覚は癖になりそうだ。
近いという条件だけで、こんなにも環境が違ってくるのかと思うと、もう少し近場にアパートを借りておけばよかったのかもしれない。
でも、あの時はまだ働き始めで別れを忘れるために必死に働いたのよね……さすがに深夜に駅から徒歩二十分はかなり怖かったけど、よく頑張った私!
自分を自分で褒めてしまうが、これはメンタルを保つためには必要なことで、仕事で小さくても、誰も気づかなくても成功すると私は自分を褒めていた。
『次は……』
聞きなれたサウンドとアナウンスが入り、降車すると人の流れに合わせて会社へと向かっていく。
地下から地上へ出ると、今日は午後から雨の予報だったけれど、そうとは思えないほど晴天が広がっていた。
「ちょっと気持ちいいかも」
お昼ご飯を買うために、いつものコンビニへ足を運ぶ、いつもの珈琲は買わずに十円高いのを今日だけ購入すると、レジへともっていった。
「袋は要りません」
商品を受け取ると、エコバッグへ入れて会社へと向かっていく。
コンビニを出るタイミングが私の気持ち切り替えのスイッチ、今日も一日頑張るぞ! そう思って、オフィスの扉を開けた。
「おはようございます! 神薙さん!」
人懐っこい部下が寄ってくる。
週末に入る前に一緒に帰宅した子で、新卒ながら頑張って仕事をこなしており、見た目もちっちゃくて可愛いの! 凄く可愛いの、小動物系って表現したらよいのかしら? こう、ぎゅ~って抱きしめたくなる衝動がたまに押し寄せてくるので、困っている。
もちろん、男子社員にも人気でたまに声をかけられているが、今のところ浮いた話は聞こえてこなかった。
「おはよう手毬さん」
手毬 司奈乃、入社当時は危なっかしい場面が何度もあったけれど、お仕事に一生懸命で好感がもてた。
皆からは司奈ちゃんって呼ばれて親しまれている。
軽く雑談をしながらお互いのデスクへと向かっていく、ちょっと週末の出来事をはぐらかす場面が所々あったが怪しまれていないわよね?
「それじゃ、準備しましょう」
元気に返事をして、仕事の準備をはじめる。
ポロっとどこかのタイミングで言ってしまいそうになる自分に不安を感じてしまう
(気を付けるのよ)
私自身に言い切かけせて、パソコンに送られてきているメールをチェックしていくと、一件急ぎの商談が入っており相手をみてガクッとデスクに頭を打ち付けそうになってしまった。