The purest false love in the world
第一章ホス狂い編
特に家庭環境が悪かったわけでもない。

むしろ両親には大切にされてきた方だ。

だけど昔から人よりも承認欲求が強くて、常に誰かに愛されていたいと思っていた。

今思うと刺激が欲しかったんだと思う。

高校生の時に居酒屋のキャッチに一目惚れして毎日のようにおにぎりや飲み物を差し入れしていた。

自分より年上で違う世界にいる人がキラキラして見えていた。

処女もその人に捧げた。

初めては痛かったけどそれよりも「イケメンに抱かれている私」がすごく可愛く見えて、そこら辺のダサい男が気持ち悪く思えた。

私を可愛くしてくれるのはかっこいい男性だし、かっこいい男性に可愛いと言われることでしか私は幸せを感じられなくなっていた。

だから歌舞伎町っていう街はなんだか煌びやかに見えていて、卒業してすぐに友達とホストクラブの初回に行った。

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