思い浮かぶのは、君の事。
ーーーーーーーーー遡ること数分前。
武達に店番を頼み、飲み物を買いに行こうとしたのはいいが…財布を教室に忘れたことに気が付き急いで教室まで走った。
リュックの中から財布を手に取り、
教室を後にし元来た廊下を歩いていると
「藍原さん!」
いきなり後ろから声を掛けられる。
びくっと振り返ると隣のクラスの見覚えのある男の子が立っている。
「なに…か?」
「あの、これ」
駆け寄って来たと同時に手に渡された紙。
ゆっくり開くと、中には
” 今日の夕方6時、3棟の屋上で待ってます ”
と書かれている。
いきなりの出来事に理解が追いつかない。
が、なんだか聞き覚えのあるワードだ。
「藍原さんが良ければ、来てくれると嬉しいんだけど…」
その言葉に晶は静かにはっとする。
…そうだ。ジンクス。昨日エリカちゃんが教えてくれた文化祭のジンクス。
文化祭の日、3棟の屋上で好きな人と夕日を見ると、その恋は結ばれるらしく、女の子からでも、男の子からでも、告白のチャンスがある日だと。
武達はばかばかしいと笑っていて、晶も特に気に留めていなかったのだが…
まさか自分の身に起きるなんて、と晶は不覚にもドキドキしてしまう。
晶は考えて、ゆっくり顔を上げた。
「ありがとう。あの…さ…」
ーーーーーーーーーー
武達に店番を頼み、飲み物を買いに行こうとしたのはいいが…財布を教室に忘れたことに気が付き急いで教室まで走った。
リュックの中から財布を手に取り、
教室を後にし元来た廊下を歩いていると
「藍原さん!」
いきなり後ろから声を掛けられる。
びくっと振り返ると隣のクラスの見覚えのある男の子が立っている。
「なに…か?」
「あの、これ」
駆け寄って来たと同時に手に渡された紙。
ゆっくり開くと、中には
” 今日の夕方6時、3棟の屋上で待ってます ”
と書かれている。
いきなりの出来事に理解が追いつかない。
が、なんだか聞き覚えのあるワードだ。
「藍原さんが良ければ、来てくれると嬉しいんだけど…」
その言葉に晶は静かにはっとする。
…そうだ。ジンクス。昨日エリカちゃんが教えてくれた文化祭のジンクス。
文化祭の日、3棟の屋上で好きな人と夕日を見ると、その恋は結ばれるらしく、女の子からでも、男の子からでも、告白のチャンスがある日だと。
武達はばかばかしいと笑っていて、晶も特に気に留めていなかったのだが…
まさか自分の身に起きるなんて、と晶は不覚にもドキドキしてしまう。
晶は考えて、ゆっくり顔を上げた。
「ありがとう。あの…さ…」
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