私の知らない恋の話。
4組、って……もえと同じクラスだ。
「え、わからない……」
「だよね。でも俺深凪ちゃんのこと知ってる」
「え、私そんな目立ってる?」
「ん?だって可愛いから」
……あぁ、森沼くんと同じタイプだ。
息するみたいに可愛いって口から溢れちゃう、そういう系の。
「それはありがとう。あんまり言われないから嬉しい」
全然思ってないことを口走る。
「え、本当?でも結構モテるでしょ?みんな可愛いって言ってる」
「流石にその嘘は度が過ぎてるけど」
「嘘じゃないよ?よく告白されるでしょ?」
されるけど。
それはみんなが飢えてるだけだと思ってる。
高校生のイメージでしょ、カップル、イチャイチャ、初めて経験しちゃいました〜、みたいなの。
私はそんなことを思いながらジュースのストローを咥える。
「じゃあ深凪ちゃん」
「ん?」
「趣味は?」
「特に?」
「好きな食べ物は?」
「え、わからない……」
「だよね。でも俺深凪ちゃんのこと知ってる」
「え、私そんな目立ってる?」
「ん?だって可愛いから」
……あぁ、森沼くんと同じタイプだ。
息するみたいに可愛いって口から溢れちゃう、そういう系の。
「それはありがとう。あんまり言われないから嬉しい」
全然思ってないことを口走る。
「え、本当?でも結構モテるでしょ?みんな可愛いって言ってる」
「流石にその嘘は度が過ぎてるけど」
「嘘じゃないよ?よく告白されるでしょ?」
されるけど。
それはみんなが飢えてるだけだと思ってる。
高校生のイメージでしょ、カップル、イチャイチャ、初めて経験しちゃいました〜、みたいなの。
私はそんなことを思いながらジュースのストローを咥える。
「じゃあ深凪ちゃん」
「ん?」
「趣味は?」
「特に?」
「好きな食べ物は?」