私の知らない恋の話。
昨日の夜、家に帰ってお風呂に入って、ソファに座ったら眠くなってきちゃって、もえが髪の毛乾かしてあげる、と言ってくれたまではよかったんだけど。


乾かした後のもえは、何かおかしくて、急に泣き出して、もうやだとかいうし。
多分私がもえのこと構わなかったから拗ねてるんだろうけど。昔から拗ねたら泣いてたし。


まぁ多分そんな感じなんだろうと慰めていたら、もえが満足して寝てくれたのは3時で、おかげで私は寝不足。
朝起きた時の目の下のクマと涙袋の膨張率は半端じゃなくて、コンシーラーで消しきれないんじゃないかって少し焦った。


「じゃあまた今度誘うね」
「うん。よろしく」


そのまま、なんだかんだ、1限目が始まるまで会話に花を咲かせて、彼が帰った後、森沼くんに「何繋がり?」と聞かれた。
「昨日の合コン」と答えそうになったけど、昨日私が行ったのは恋花の代わりだったことを思い出してやめた。


恋歌が合コン行くこと、森沼くんに黙ってたらしくて、一昨日結構大喧嘩したらしい。
あんまりこのことには触れちゃダメだ。彼の地雷。多分触れたら殺される。



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