余命1ヶ月の恋
あれから毎日美羽先輩はお花を持ってお見舞いに来てくれる。この日は一段と体調が悪かった。ふと、出会った時思った事を話した。「最初に会った時から美羽先輩、綺麗だし、名前通り美しい羽が見えそうだったんですけど、もう、残り時間が少ない私から見たら今の沢山のお花を抱えてる美羽先輩は天使にしか見えなくてっ……たすけて…まだっ…」明るく振舞っていた私は、限界だった。

駆け付けて崩れ落ちる私を抱きしめながら「見た目……ふわふわな茶色の髪、透き通った目、明るくよく笑うあなたの方が天使に見える。ごめんね、ごめんね」2人で崩れ落ちて泣いていた。窓から暖かな日差しに包まれながらそのまま2人は眠った。
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