恋愛偏差値$完
ご飯を食べるよりも先に、服を着替えた。
濡れたのがジャージでよかった。
顧問のとなりでご飯を食べて、少しだけ休憩のとき。
あ、伸先輩だ…。
さっきのことがあって、なんとなく避けてしまう。
梓先輩と話していて、あたしの視線にも気づかない伸先輩。
あたしは、こんなにもやもやしてるのに!
「伸ーーっ!」
あたしの前をすり抜けて、伸先輩を呼んだ声の持ち主は黒髪の………
梓先輩が前に言った、元カノの知的美人さん。
梓先輩にぶつかりながらも伸先輩に抱きついていった。
「うっわ!びびった」
「今年も来てくれたのーっ。ありがと」
ちゅぅぅ~って、きつく唇を押し付けた。
「キスすんなっ!」
照れている伸先輩が目に映る。