恋愛偏差値$完


避けるように帰って、次の日。


今日の朝も伸先輩たちに会わないようにブジ学校に来れた。



あたしは携帯とにらめっこ。


伸先輩からの着信が三件。


すべてシカトしてしまった。



これから放課後。


部活が始まる。



とりあえず、誰もいない教室で着替えよう。


これからの部活も伸先輩と話すことのないように……





音がしてふりかえると伸先輩がいた。


「伸先輩…」



今まで避けてたのバレた?



何も言わずに近づいてくる伸先輩がこわい。


怒ってるオーラよね…




「きゃっ」


伸先輩に腕をつかまれ、あたしは壁に背中を預けた。



「お前、梓となにがあったの」




やっぱり、今まで電話とかしてきたのはこのことを聞きたかったから。



梓先輩との、あのあと。




でも言ったら軽蔑されるよ。

< 121 / 371 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop