恋愛偏差値$完
避けるように帰って、次の日。
今日の朝も伸先輩たちに会わないようにブジ学校に来れた。
あたしは携帯とにらめっこ。
伸先輩からの着信が三件。
すべてシカトしてしまった。
これから放課後。
部活が始まる。
とりあえず、誰もいない教室で着替えよう。
これからの部活も伸先輩と話すことのないように……
音がしてふりかえると伸先輩がいた。
「伸先輩…」
今まで避けてたのバレた?
何も言わずに近づいてくる伸先輩がこわい。
怒ってるオーラよね…
「きゃっ」
伸先輩に腕をつかまれ、あたしは壁に背中を預けた。
「お前、梓となにがあったの」
やっぱり、今まで電話とかしてきたのはこのことを聞きたかったから。
梓先輩との、あのあと。
でも言ったら軽蔑されるよ。