恋愛偏差値$完










もう一度みんなで部室に戻って、緊急ミーティング第二回目。


今度はあたしのお兄ちゃんも加わった。



「…ええと。このひとがストーカー…じゃなくて、あたしのお兄さん。21歳の会社員です……」


みんなポカーンと口を開いてあたしとお兄ちゃんを見比べている。





「似てないよな?」



本当にお兄さん?と言うかのように伸先輩があたしに耳打ちをした。



「ガッデム!」


あたしのお兄ちゃんは伸先輩の頭をチョップした。


「いってぇー!」


「おっ、お兄ちゃん?!」



怒っているお兄ちゃんと伸先輩の間に入った。




「お兄ちゃんは、こんなヤツ認めねぇぞ!」


伸先輩のことだ。



「ちょっ、誤解!認めるもなにも…」


「だいたいなんだ!ヤツラは!ひとのことストーカー扱いしてっ」


「サッカー部のみんな!!」


「下心丸見えじゃねーかっ!」


「お兄ちゃんッ!これ以上、サッカー部のこと悪く言ったら許さないんだからね!!」


< 132 / 371 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop