恋愛偏差値$完
「行きましょう」
なおとくんが迎えに来てくれて、なおとくんちに行ったのはいいんだけど…。
忘れてた!なおとくんちは大金持ちだったんだ…。
パーティって大きいよね。
あたしの服装なんか、ただのワンピースだし。
「ちょっ…ちょっと待って!あたし、服が」
「あぁ。柚菜先輩のドレスは用意してますから。だいじょうぶですよ」
どっドレス?!
「あっあたしそんな豪華なもの…」
「いいからいいから」
なんて言って、あたしを女のひとたちに預けた。
あれよあれよという間にあたしは服を脱がされ、ドレス姿。
香水をかけようとしてたけど、それだけは断った。
香水は嫌いだから。
あたしが借りたドレスは、胸が大きく開いたコルセットドレス。
胸が開いてても、胸が小さいから無意味なんだけど。
ミニ丈のふんわりしたドレス。
長い髪をじょうずに巻いてもらって、上にまとめた。
大人っぽさを見せるためとかなんとか。
とりあえず、食べて、食べれば、きっと気持ちが少しでもスッキリするよね。
待っていたなおとくんにエスコートされて、あたしは会場に向かった。