恋愛偏差値$完
大きな扉が開いて、どよめきがおきる。
「えと…はやとくん?」
どうしてこんなにざわついているの?
「なんでもないですよ。ここの料理、食べ放題だから。どーぞ」
「わぁっ。いいの?」
「うん。元気出してください」
あたしはなおとくんの手をはなして、食べ物の並んだテーブルに向かった。
軽く注目を浴びていることに気づかず、あたしは料理に食いつく。
それにしてもひとが多いなー。
さすが金持ちパーティ。
なおとくんはあいさつしてる。
で、その相手って……
「?!」
あたしはびっくりして、思わずテーブルに隠れて、しゃがみこむ。
ミニ丈のドレスなのも気にしない。
けど、テーブルクロスで隠れているからあたしの姿は誰も見ていないはず。
伸先輩……?
どうして、ここにいるの?