恋愛偏差値$完
次の日の朝、伸先輩とわかれて、教室に向かった。
「柚ーー菜!!」
最初に理香が抱きついてきて、それからクラスの女子が周りをかこんだ。
「あの伸先輩と付き合ってるって、本当?!」
「えっ?!ちょっと…」
とりあえず理香をはがした。
このうわさ、もうここまで広がったの?
「付き合ってなんか……」
ない。
あたしの否定は理香の言葉とかぶさった。
「すごいね!あの伸先輩とでしょっ。すごい!!」
理香のアホ……。
みんなも関心し始めた。
誤解を解けないじゃない!
「あの…柚菜先輩」
美由ちゃんがあたしたちの輪の中に話しかけた。
尋くんは今日休みらしい。
尋くんにじゃなくてあたしに用事?
あたしは輪をはなれて、美由ちゃんのトコロに近づいた。