恋愛偏差値$完
昼休み、ご飯を食べ終わって、あたしは立ちあがった。
向かいで食べていた理香が不思議に思う。
「あれ?柚菜、ドコ行くの?」
「ちょっと」
「それなら、ジュース買って来て!お金はあとで返すからっ」
携帯をちゃんと持ったし、だいじょうぶだよね?
「もぉしもぉーし。月島ですけど」
と、体育倉庫を覗きこむ。
シーン。
「やっぱり、うそじゃん」
来て損した。とあたしは倉庫に背中を見せる。
「きゃ」
前から体を押されて、あたしは倉庫の中。
がっちゃんとドアを閉められた。
「…ッ!やられたー」
狭い倉庫の中であたしの声がこだました。