恋愛偏差値$完
言ってやるか。
「んとね、たしかね、女がらみのうわさ…」
「えっ、例えば…?」
柚菜がちょっとだけショックを受けているのがわかる。
「聞いて、やめちゃったりしないでね?わたしのせいで、なんて嫌だし」
「うん…」
わたし的、だめな内容だと思うんだけどなぁ。
柚菜が聞きたいならしょうがないか。
「会った女の子にすぐ手を出す、とか。とりあえずエロいとか?とか…」
まだまだ聞いたことあるけど、それは言わないでおこう。
聞くたびに柚菜が悲しい顔になっていった。
そんな顔、見たくないよ。
「でも、うわさだよ?うわさより本人信じたほうがいいと思うし」
「ん…。ありがと」
柚菜、ちゃんと恋してるなぁ。
わたしはユウくんとラブラブでそんな悩みなんてなかったな…。
青春、してるなぁ。
「よしっ!柚菜、聞いてみよ!!本人に聞けば本当のことだかわかるし。ってゆーか…わたしが、久穏伸のこと見定めてあげるから!!!」