恋愛偏差値$完
あたしは背中に伸先輩を感じながら、
「みっ、見とれてません!!」
熱さをまぎらわすためにいちごミルクを飲んだ。
「……いちごミルク、好きなの?」
「は、はい」
「ふぅん」
"ふぅん"って、それだけ?!
それなら聞かないでよね……
キーンコーンカーンコーン
昼休みの終わりを告げる予鈴がなる。
伸先輩にはなにも言わずに出よう……
「なんでしょうか?」
あたしの背中には壁、顔の横には先輩の手。
冷静に対応しているけど、心臓はやばい。
「お前、次の授業サボりな」
「はぁあ?!」
サボりって。なんであたしが。
「命令♪みたいな★」
なに、ソレ………