恋愛偏差値$完
「それは、ゴメンナサイ」
もぉあたしのばか!自分を恨むよυ
「どうしましょう…」
あわてる美由ちゃんの手を尋くんが握る。
別れなきゃいけないとか、本当に嫌だよ…。
いい方法がなにも思い浮かばなくてあたしはうつむいた。
「……ちゃんと、話したほうがいいんじゃねえぇか?」
沈黙の中、伸先輩が言った。
「恋愛がちゃんと部活にもつながるってことを教えて、部内恋愛をOKしてもらえばいいじゃん」
言うのが一番だけど、顧問は頑固だよ。
「そうですよね…。あたしたち、がんばります!」
美由ちゃんが納得して、尋くんに説得してる。
「公認カップル、いいじゃないですか。あたし、尋先輩となってみたいです」
尋くんは顔を赤くして、
「わ、わかったから…。がんばるっきゃねぇな」
尋くんをあんなに変えるなんて、やっぱり恋はすごいと思う…。