恋愛偏差値$完
「顧問!尋くんと美由ちゃんのこと、認めてやってください!!」
勢いよくドアを開けた。
あたしと伸先輩はハモった気がする…。
部室の中には泣いてる美由ちゃんと、美由ちゃんの手を握ってる尋くん。
そんなに顧問は頑固なの…。
「だめだ」
腕を組んで、あぐらをかいてる顧問。
その姿は頑固親父の象徴だ。
「どうしてそこまで部内恋愛にこだわる必要があるんですか?支障がでなければいいと思います……」
言ってて、怖くなってきた。
本当に、支障はない?
「恋愛はひとを変えます。尋だって、強くなりました」
伸先輩がいてくれてよかったって、本当に思うよ…。
「美由がいたことによって、尋の能力は低下しましたか?部活に迷惑をかけたことはありますか?」
それでも黙ってる顧問。
「俺はっ…!」
尋くんがこらえられなくなって叫んだって感じ。