恋愛偏差値$完
「では、みなさーんっ、おつかれさまです。明日もがんばりましょうね」
これで、解散。
あたしはまた居残り。
「マネージャー」
部活を終えて、疲れているようすの伸先輩。
「手伝うよ」
伸先輩と居残って、いっしょに帰るのが日課になってしまった。
「……梓先輩、は?」
ボールを黙々と磨きながら出てきた、梓先輩のこと。
だって。話すことないし。
「あー…帰った★」
『協力してくれるって言ったじゃないですかぁ!!』
ずうずうしくて、言えない。
「そうですか…」
でも、なるべくしょんぼりと言った。