恋愛偏差値$完
好きなんだもん
「やっと来た。マネージャーが社長出勤ってどーゆーことよ~」
入り口で待っていたサッカー部員が、あたしの肩を組んだ。
スキンシップが激しいひと。
肩を組まれるのはしょーがないかな…。
「最後に拍手で登場するはずの伸先輩が登場できないよ~。急がないと!!」
このひとのスキンシップ、重い…υ
「おすっ。伸先輩~」
部員があたしの肩を組みながら伸先輩にあいさつする。
伸先輩、と聞いてドキンッとした。
「柚菜……」
低い声であたしを呼ぶ。
名前呼ばれたの久しぶり…。
「じゃぁ俺先に行っちゃうね~」
ヘンな雰囲気を感じ取ったのか、部員はあっさりとあたしの肩から腕をはずして中に入ってった。
伸先輩は前と変わらず、センスのいい服を着ている。
久しぶりに会った伸先輩。
前より、筋肉がついたように見える。