恋愛偏差値$完


ぷっくくっく…


って、体が震えて、笑ってる声まで聞こえる。




「んもぅ!伸先輩のば…」


またばかって言おうとしたけど、伸先輩にまた強く抱きしめられる。




「俺だけかと思ってた。この気持ち。行く前に聞けてよかった」




行っちゃうんだよね…遠くに。



会えなくなるんだよね…。





「……俺が、一人でがんばってて、つらくなったり、楽しくなったりしたら、いつもお前の顔を思い出すから。はなれてても心はひとつ?」



余裕に笑う伸先輩がムカツク。




「伸先輩!!ムカツクっけど、好き……。ウワキしないでねっ。忘れないでね…!」




これから会えなくなるのにまぶしい笑顔。



こんなときなのにきゅんとした。





「伸、だろ?」


< 250 / 371 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop