恋愛偏差値$完
あたしは大洪水なのに、伸先輩は余裕の笑顔。
やっぱり、ズルイ。
鼻水もでてきて、いつよりさらにブサイクな顔。
「うわっ、顔やばいし」
フッと笑って、あたしの頭に手を置く。
「笑った顔を思い出したいから笑っててよ」
「うぇぇ~…」
大きな魔法の手で頭をぽんぽんされる。
「……俺、そろそろだわ」
「まっ、毎日!メールして電話します」
「お前俺のアド消したみたいだから俺から送るw………じゃ、行ってくる」
そっと体をはなされて、伸先輩は荷物を預けに行った。
荷物を置いて、忘れ物をしたのか戻ってくる。
「忘れ物した」