恋愛偏差値$完
「な、にを…っ?」
あたしの顔は涙でぐしゃぐしゃだったけど、なるべく笑ってるようにした。
「コレww」
不意打ちで、キス。
ただの軽いキス。
けど、ぬくもりをすごく感じることができた。
「行ってきますのちゅー☆また、ね」
さいごに、魔法の手でぬくもりを残してくれた。
だから、好きなんだって。
ずっと伝えたかった気持ちの不安は、幸せな今の気持ちにとけて、確かな両思いになった。
今までのうれしかったことがすべて重なって、悪かったことなんてどうでもよくなってくる。
「伸……行ってらっしゃい…」
あたしたちは、両思い。
恋愛偏差値は0。
だって、恋人どおしだから。
もう偏差値なんて、必要ないでしょ。