恋愛偏差値$完
それなのに、どうしてこんなに早くに…
「おはようございます…」
「オス」
あたし、今までメールとかシカトしてて、伸にどんな顔して会えばいいの。
「こーでもしなきゃ、おまえに逃げられると思って」
逃げるのは伸のほうじゃん。
あたしなんて、もう相手にされないと思ってたのに。
「あたしは、ドコにも行かないですけど…」
ドコかに行っちゃうのは、伸のほうでしょ。
悲しくなって、うつむいたら、自分がパジャマだって自覚した。
「あっ、えと、今ヘンな格好で。続きは、あとでじゃだめですか?」
自分を隠すように腕をまわす。
伸となんだから、ちゃんとした服装で会いたいよ…。
「あほ…」
伸に向けた後ろ姿を抱きしめられる。
「伸…」
「…今日学校サボんねー?」