恋愛偏差値$完
「……あたし、着替えちゃいましたけど。学校行きますか?」
「…お前はあの短時間で朝ゴハンを食べたのか?」
あれからあたしはお母さんを家の中に入れて、あたしは制服に着替えて、いちおう学校の道具も持って家を出た。
着替えただけだから朝ゴハンは食べてない。
化粧は、あたしはもともとナチュメ派だから、軽くいじっただけ。
「食べてないけど…」
「じゃ、食べてから行こうぜ。柚菜はどーせ初犯だろ。だいじょーぶ」
伸はあたしの手を引いて行き先があるのか歩き出す。
「え。え、え、えぇ…」
でも久しぶりだし、まいっか。
よく考えれば、伸と結ばれて、いっしょにいる時間なんてなかったもんな。
今の時間は登校するには早い時間。
同じ制服を着たひとなんてだれもいない。
ゴミ出しのおばさんや、ダイエットにはげんでるひとくらい。
ドコに朝ゴハン食べにいくのかな?
あたし、お金ちゃんとあるのかな…。