恋愛偏差値$完






「……あたし、着替えちゃいましたけど。学校行きますか?」


「…お前はあの短時間で朝ゴハンを食べたのか?」



あれからあたしはお母さんを家の中に入れて、あたしは制服に着替えて、いちおう学校の道具も持って家を出た。


着替えただけだから朝ゴハンは食べてない。



化粧は、あたしはもともとナチュメ派だから、軽くいじっただけ。





「食べてないけど…」


「じゃ、食べてから行こうぜ。柚菜はどーせ初犯だろ。だいじょーぶ」



伸はあたしの手を引いて行き先があるのか歩き出す。



「え。え、え、えぇ…」



でも久しぶりだし、まいっか。



よく考えれば、伸と結ばれて、いっしょにいる時間なんてなかったもんな。



今の時間は登校するには早い時間。




同じ制服を着たひとなんてだれもいない。



ゴミ出しのおばさんや、ダイエットにはげんでるひとくらい。




ドコに朝ゴハン食べにいくのかな?


あたし、お金ちゃんとあるのかな…。


< 264 / 371 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop