恋愛偏差値$完
恋愛候補者
「ゆーーなっ!起きなさい!!」
がばっとフトンをはがされて、明るい日差しに目がくらんだ。
「にゃに…?」
まだ半分寝ぼけたまま、あたしは準備を始める。
いつもは起こさないお母さんがあたしを起こすなんてめずらしい。
「かっこいい男の子たちが、迎えに来てるわよっ!」
お母さんの目がハートだ。
いつもは一人で登校しているあたし。
迎えに来てるって?
かっこいい男の子?
たち??
誰よ。
近所の子のことじゃぁ、ないでしょうね。
まぁ、とりあえず。
待っているらしいので……
「いってきまぁす!」
急いで準備して、ドアを開けた。