恋愛偏差値$完


大きな瞳から大粒の涙を流して、花田さんは屋上からいなくなった。



伸は後ろから抱きついたままではなしてくれない。




「…えと。伸?」



さっきのこともあって、恥ずかしくて伸の顔を見れない。


伸もはなしてくれないし。




「柚菜が想っててくれて、俺って幸せモンだな」



伸が力を緩めたので、あたしは体を離して伸先輩と向き合う。



あたしは屋上の手すりに背を預けた。



伸先輩は手すりごとあたしを囲んだ。




「朝ちょっと言いすぎたのはまぁ…。でもなんかあっちのヤツらにツンデレがいいって聞いたもんだから」


「ツ、ンデレ?」



恥ず!!




「どした~ん?柚菜ちゃん顔真っ赤w」



伸、ぜったいからかってる!


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