恋愛偏差値$完


…迎えに来てるって誰のことよ。



ドアを開けても誰もいないし、近所の子でもなさそうだし。




まぁいいか、と行くことに。





「おい!」


は?と振りかえると塀にもたれかかった、伸先輩。


「なんでっ…て」




そのとなりには梓先輩。



「柚菜ちゃん、おはよ」


朝の日差しよりもまぶしいキラキラスマイルであたしの眠けはカンペキにふきとんだ。




「おっおはようございますっ!」


緊張で、声のトーンがヘンになった。





「早く行くぞー」


切りこみ隊長は伸先輩。



砂をはらって、立ちあがった。





『伸先輩…どうして?』


そんな視線を伸先輩に送った。


伸先輩はそれに気づいて、あたしに小声で。


『協力じゃん』




あたし……伸先輩のことみなおしましたよ!

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