恋愛偏差値$完
俺は伸みたいにそんなに走りまわって、柚菜ちゃんのことを探してられない。
きっとあきらめる。
伸のように柚菜ちゃんのこと想えない。
きっと優先しちゃうのは、柚菜ちゃんよりも…
アイツ。
やっぱり、アイツだ。
部活が始まった。
少し遅れて、俺が参加する。
『すいません!遅れました』
生徒会長としての仕事を終わしてから部活に参加する。
…柚菜ちゃんの視線を感じる。
俺も柚菜ちゃんを見つめ返した。
柚菜ちゃんはぼーっと俺を見ている。
部員たちの言葉に気づくのはもう少しあとかな。