恋愛偏差値$完
柚菜ちゃんが赤い顔になって俺から視線をそらす。
それから柚菜ちゃんがちらりと見たのは伸のこと。
信じられないという伸の顔。
伸が、信じていたのは俺のこと?
それとも柚菜ちゃんのこと?
柚菜ちゃんは伸とは帰らずにそそくさと帰った。
気にしてるね。
俺、こんなにも性格悪かったんだね……。
次の日の朝。
部長としてのの仕事のため、俺は早めの登校。
伸はきっと行動しているよね。
柚菜ちゃんと話して、それから俺んとこにやってくる。
俺をなぐるかな?
それくらい悪いことしたんだよな。
ほら…来た。
『梓!!』
伸がすごい勢いで部室のドアを開けた。