恋愛偏差値$完
そうつぶやくなり、あたしの唇に吸い付いて、音をたててはなれた。
後ろは噴水で、実際あたしたちにしかキス音は聞こえないけれど。
「なんか、よくわかんねーけど記念日らしいから、ラブが増えるように親父たちの気遣いらしいぜ」
記念日、とか、ラブ、とか、気遣い、だとか。
そんな言葉が飛び出してきて、あたしは顔を赤くする。
「だから」
伸があたしの腰を引き寄せて、唇をくっつけた。
深く、深く。息ができなくなるくらい強く。隙間がないくらいぴったりと。
何度も角度を変えた。
背中に回る腕に力がこもる。
水が流れる噴水の音も聞こえなくなっていた。
「…とりあえずのありったけww」