恋愛偏差値$完
ひとの気持ち
「好きです。付き合ってください」
こんな言葉を言えたらなぁ。
こんな言葉を言われたらなぁ。
あたしなら、ソッコーでOKしちゃうね!
そりゃ、もちろん梓先輩の場合。
「ずっと前から好きなんです……」
さて、どう断るべきか。
告白された相手は同じサッカー部の同い年の、早坂 尋【はやさかじん】くん。
同じクラスとか、なったことないんだけど……
尋くんはかっこいいほうだと思う。
フツ-にかっこいい。
さわやかサッカーラブ少年、かな。
「あの、あたし。好きなひとがいて」
「うん。知ってる。梓先輩でしょ」
えっ!どうして知ってるの。
「ずっと、柚菜ちゃんのこと見てたから…」
顔を赤くして言う尋くん。