恋愛偏差値$完
「……彼女って、誰?」
この声は梓先輩。
「んー一年だろ。なんか柚菜に似てるけどな」
伸先輩、しっかりしてください!
笑ってる場合でなくて。
「これから、ホテルで楽しむところ悪いんだけどさ、嫌がってるから」
ポンと尋くんの背中を伸先輩がおした、みたい。
やっとあたしが自由になる。
「部内恋愛は禁止。な、柚菜」
伸先輩はあたしの肩を組んだ。
伸先輩、あたしだって知ってたんじゃん。
「げっ」
「柚菜に謝れよー」
最初に見た尋くんとは違って、エロ魔人てかんじ。
顔を赤くして、逃げてった。
尋くんがいなくなって、伸先輩はあたしの肩からはなれた。