恋愛偏差値$完
「…って柚菜ちゃんに言ってもしかたないよね。とりあえず、柚菜ちゃんが伸と付き合ってなくてよかったよ」
ヤキモチはうれしいんですけど、梓先輩にぶすぎですってば!
でも、あたしも梓先輩の予想外の言葉に返す言葉がなかったりして。
告白できるタイミングだったかもしれなかったのに。
「あれ?マネージャーいつもよりごきげんじゃね?にやけてる?」
「梓先輩といいことでもあったんじゃねー?」
バレバレなあたしの気持ちを部員が言っていた。
年下はありえない。
少なくとも、その考えはなくなったんじゃないかな。
「伸、お前柚菜ちゃんのこと好きなの?」
「…さぁ?」
伸先輩と梓先輩が、そんな言葉を交わしていたなんて、あたしが知るわけない。