恋愛偏差値$完
映画の内容は三角関係。
先輩と後輩と後輩。
主人公の先輩はけっきょく、あとに会った後輩とつきあった。
会った時間とかは関係ないんだなって思った。
「やっぱり、さ」
映画を見終わって、公園でブラブラしているあたしたち。
つながれていた手もあたしからはなしてしまった。
少しだけ前を歩く梓先輩の背中を見つめる。
「後輩と恋とか、関係ないんだね」
梓先輩が後ろを振り返った。
いつもとは違うアングルに違和感を覚えた。
や、かっこいいんですけどね。
「この間、年下とはありえないみたいなこと言ったくせにね」
て、ことは…あたしも恋の候補者になったってこと?!
にやける顔が止まらない。
「それで、さ……」