恋愛偏差値$完
0キョリで、梓先輩の息があたしにかかる。
いくら伸先輩にバレないようにするとはいえ……
近いッ!近いってば!!
あたしのドキドキが伝わっちゃうよ。
伸先輩がいなくなった今でも抱きしめられている。
「ええと…先輩?」
「柚菜ちゃん」
梓先輩が少し体をはなしてあたしを見つめる。
真剣すぎる瞳にあたしは目をはなせない。
「俺、柚菜ちゃんのこと……始めは後輩だし、恋愛対象ってのはありえなかった。でも…今は」
どうしてあたしは好きなあなたとこんなことになっているの?
「きゃーぅ!!」
あたしはベッドの上でバタバタする。
『俺、柚菜ちゃんのこと気になってるかも……』
正式な気になってる宣言。
うれしーすぎー!