恋愛偏差値$完
ざわめいた今も、あたしは立ちあがって、足を引きずってゴールにむかった。
三位にこされそうで、ギリギリで二位。
っつかれたー。
あたしはつかれて、グランドに寝転んだ。
息を整えながら、空はキレイだなぁってロマンチストなことを思ったりする。
「おいっ!」
空をバッグに伸先輩があたしをのぞきこんだ。
あたしははにかんで、
「いえー。二位ですって★」
青空にピースをした。
「っ!それどころじゃないだろッ!!」
伸ばした腕をつかまれて、あたしは立ちあがる。
足に衝撃を感じて、顔がしかむ。
「っ…?!」
伸先輩に持ち上げられた。
あたしを肩に乗せる。
お姫さま抱っこじゃなくて、米のようにあたしを担いでます。
あたしの腰を両手で支えて。
伸先輩からの高い場所からは、うらやましそうな目がいっぱい!