恋愛偏差値$完
「△□○×~~??」
ペアで一つあめをとることができれば次に進める。
つるつるした感触の中からやっと見つけ出して、あめを口に含む。
伸先輩がまたあたしを担ぐようなかたちで走り、バトンを次に渡すことができた。
ほんと、苦しかった………
走り終わって、伸先輩が思い出したようにあたしを見た。
「ぷっ。お前の顔やべー」
男のひとにやばいって言われるってことは、そうとうやばいってことよね!
「見ないでくださいっ」
あたしは伸先輩に背を向けて、タオルでごしごしと顔をふく。
あたし、もしかして梓先輩よりも……
………まさかね…